特定健診・特定保健指導

実施年度中に40歳から75歳に到達する組合員・被扶養者を対象に実施します。また、女性の被扶養者には共同巡回健診を実施します。

令和5年度は、昭和23年4月2日から昭和59年3月31日生まれの方が対象となります。

なお、組合員の方は、労働安全衛生法に基づいて所属所が実施する職員健康診断結果データ等の提供により、特定健診の実施に代えることとなります。人間ドックを受検した場合も同様です。

特定健診

組合員(右記の者を除く) 短期組合員で特定健康診査の受診希望者
及び被扶養者
健診等機関
  • 所属所が実施する職員健診機関
  • 共済組合が契約した人間ドック検査機関
▼健診実施機関一覧表はこちら
特定健診の健診結果の提供 特定健診の健診項目(※)を抽出した健診結果データを、職員健診受診者は所属所を経由し、人間ドック受検者は検査機関から共済組合へ提供されます。 特定健診の健診項目(※)を抽出した健診結果データは、健診機関等から共済組合に提供されます。
特定健康診査受診券を使わず、パート等勤め先の健診や共済組合の助成対象外の検査機関で人間ドックを受けた場合等は、その健診結果を共済組合へ送付ください。
特定健康診査受診券
(セット券)
発券しません。 共済組合が対象者に令和5年5月~6月頃に発券します。
受診期間 令和6年2月29日まで 令和6年2月29日まで
(受診券の有効期限に注意してください。)
健診費用 自己負担はありません。
共済組合が全額負担します。
申込方法 各自で健診機関へ直接特定健康診査の申込みをしてください。
受診当日に
必要なもの
  • 特定健康診査受診券(共済組合が対象者に発券します。)
  • 組合員被扶養者証
  • 質問票(質問票の取扱いについては、健診機関に確認してください。)

※特定健診の健診項目

区分 内容
既往歴の調査 既往歴、服薬歴および喫煙習慣の状況に係る調査(質問票)
理学的検査(身体診察) 自覚症状および他覚症状の有無
身体計測 身長 体重 腹囲 BMI
血圧 収縮期血圧 拡張期血圧
肝機能検査 GOT GPT γ-GTP
血中脂質検査 中性脂肪 HDLコレステロール LDLコレステロール
血糖検査 (いずれかの項目の実施で可) 空腹時血糖 ヘモグロビンA1c(NGSP値)
尿検査 糖 蛋白

保健指導

対象者 特定健診、人間ドックおよび職員健診の健診結果が、保健指導の判定基準に該当した者
実施方法 以下3通りの方法から1つ選んで行ってください。
  • 保健指導実施機関で受ける。
  • 所属所で実施する保健指導を受ける。
  • スギ薬局の実施店舗で受ける。
申込方法
  • 保健指導実施機関で受ける場合
    「特定保健指導利用券」と一緒に送付する「特定保健指導実施機関一覧表」や下記から、各自で実施機関へ直接電話で保健指導の申込みをしてください。
    ▼指導実施機関一覧表はこちら

    ※人間ドック等検査機関のうち保健指導を行っていない検査機関があります。

  • 所属所で実施する保健指導を受ける場合
    所属所共済事務担当者へご連絡ください。

    ※実施していない所属所もありますので、共済組合か所属所共済事務担当者にご確認ください。

  • スギ薬局の実施店舗で受ける場合
    「特定保健指導利用券」と一緒に送付する、スギ薬局で実施する特定保健指導の案内に「特定保健指導申込書」がありますので、ご希望の場合は提出してください。
特定保健指導
利用券
該当者に対して、組合員へは所属所経由、被扶養者へは自宅へそれぞれ利用券を送付します。
実施期間 令和6年3月31日までに初回面接を必ず済ませてください。
また、令和6年9月30日までにはすべての支援内容を終了してください。
保健指導費用 自己負担はありません。
共済組合が全額負担します。
保健指導当日
に必要なもの
  • 特定保健指導利用券(共済組合が対象者に発券します。)
  • 組合員証または組合員被扶養者証
  • 健診結果表(特定健康診査等の結果表)

●医師等の診断により治療行為が必要な場合は、治療を優先するようにしてください。

保健指導の判定基準

  • 腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の者
  • 腹囲が男性85cm未満、女性90cm未満であるが、BMIが25以上の者
    ※BMI(肥満度を表す体格指数)=(体重㎏)÷身長(m)÷身長(m)
     (小数点第2位以下四捨五入)

追加リスク(上記(1)(2)のいずれかに該当した場合)

  • ア 血糖…空腹時血糖100㎎/dl以上またはヘモグロビンA1c5.6%以上
    (保健指導判定は、空腹時血糖がヘモグロビンA1cよりも優先します。)

      ※やむを得ず空腹時(絶食10時間以上)以外に採血し、ヘモグロビンA1cを測定しない場合は、食事開始時から3.5時間未満を除く随時血糖値100㎎/dl以上

  • イ 脂質…中性脂肪150㎎/dl以上またはHDLコレステロール40mg/dl未満

  • ウ 血圧…収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上

  • エ 喫煙歴あり…ア~ウに該当がある場合のみ追加

保健指導の階層化

腹囲 追加リスク 対象
血糖・脂質・血圧 喫煙歴 40~64歳 65~74歳
男性85cm以上
女性90cm以上
2つ以上該当 積極的支援 動機付け支援
1つ該当
動機付け支援
上記以外でBMI25以上 3つ該当 積極的支援 動機付け支援
2つ該当
動機付け支援
1つ該当

保健指導の内容

動機付け
支援
  1. 初回面接
    (1)個別面接1回(20分以上)または(2)グループ面接(8人以下)1回(80分以上)
  2. 実績評価
    3か月以上経過後の実績評価を面接または通信(電子メール、電話、FAX、手紙等)で実施
積極的
支援
初回時面接の形態 (1)個別面接1回(20分以上)
または
(2)グループ面接(8人以下)1回(80分以上)
3か月以上の
継続的な
支援
実施ポイント数 継続的支援は、支援Aのみの方法で180ポイント以上または支援A(最低160ポイント以上)と支援Bの方法によるポイントの合計が、180ポイント以上の支援を実施することが最低条件
支援A

内容

  • 過去の生活習慣および行動計画の実施状況を踏まえ、必要性に応じた支援をする
  • 食事、運動等の生活習慣の改善に必要な事項について実践的な指導をする
  • 進捗状況に関する評価として、実践している取組内容およびその結果についての評価を行い、必要があると認めるときは、行動目標および行動計画の再設定を行う
  • 行動計画の実施状況について記載したものの提出を受け、それらの記載に基づいて支援を行う

支援形態
個別、グループ、電話、電子メール(電子メール・FAX・手紙等)のいずれか、もしくは組み合わせて行う

ポイント要件

  • 個別支援:5分間を1単位(1単位=20ポイント)
  • グループ支援:10分間を1単位(1単位=10ポイント)
  • 電話支援:5分間の会話を1単位(1単位=15ポイント)
  • 電子メール支援:1往復を1単位(1単位=40ポイント)
支援B

内容
初回の面接の際に作成した行動計画の実施状況を確認し、行動計画に掲げた取組を維持するために励ましや賞賛を行うものとする

支援形態
個別、電話、電子メール(電子メール・FAX・手紙等)のいずれか、もしくは組み合わせて行う

ポイント要件

  • 個別支援:5分間を1単位(1単位=10ポイント)
  • 電話支援:5分間の会話を1単位(1単位=10ポイント)
  • 電子メール支援:1往復を1単位(1単位=5ポイント)
終了時評価の形態 3か月以上経過後の実績評価を面接又は通信(電子メール、電話、FAX、手紙等)で実施

※2年連続して積極的支援に該当した場合、1年目の積極的支援を受け2年目の状態が改善していれば、2年目の保健指導は動機付け支援相当となります。
[改善の目安]
BMI30未満:腹囲1cm以上かつ体重1kg以上減 BMI30以上:腹囲2cm以上かつ体重2kg以上減

女性被扶養者向け 共同巡回健診

被扶養者のうち女性の特定健診・特定保健指導の受診率向上を図るため、共同巡回健診(人間ドックに近い健診内容)を実施します。

共同巡回健診を受けていただくことにより、特定健診の実施に代えることができます。

対象者 40歳以上の被扶養者である女性(人間ドック受検申込みをしていない方)
健診時期 8月~翌年1月まで

※令和5年度の会場・日程は、7月上旬頃に対象者の自宅へ実施機関から案内が送付されますので、その案内にしたがって共同巡回健診の申込みをお決めください。

検査項目と費用

区分 検査項目 条件 個人負担額
(円:消費税込)
基本検査 特定健診項目
理学的検査・問診・身体測定・腹囲・血圧・検尿・血液検査(GOT・GPT・γ-GTP・中性脂肪・HDL-コレステロール・LDL-コレステロール・血糖・HbA1c)
血液不足項目
白血球数・赤血球数・血色素量・ヘマトクリット・MCV・MCH・MCHC・血小板
必須検査 無料
詳細項目
総蛋白量・ALB・尿酸・尿素窒素・総ビリルビン・クレアチニン・総コレステロール・HDL/T-cho・血清鉄
胸部レントゲン検査(デジタル)
眼底検査
心電図検査
便潜血検査(便潜血2回法)
胃部レントゲン検査(デジタル)
腹部超音波検査
乳がん検査
※1、2
乳がん検査(マンモグラフィ) オプション検査 4,620
乳がん検査(超音波) 2,860
子宮がん検査
※2
子宮頸部がん検査(直接採取法) ※液状細胞診 3,905
その他 HPV検査(子宮頸部がん検査(直接)と同時実施) 3,960
骨密度測定 1,100
HBS検査(B型肝炎検査) 770
HCV検査(C型肝炎検査) 1,650
甲状腺検査(FT4+TSH) 2,178
アレルギーセット検査(卵白・ミルク・蕎麦) 2,970
ペプシノーゲン検査 1,100
眼圧検査 1,045
シスタチンC(腎機能) 1,980
腫瘍マーカー(AFP・肝臓) 1,650
腫瘍マーカー(CA19-9・消化器) 2,200
腫瘍マーカー(CEA・消化器) 1,650
腫瘍マーカー(SCC・子宮頸部、肺扁平上皮) 1,650
ピロリ菌抗体検査 2,200
NT-proBNP(心疾患) 2,200
卵巣がんリスク検査(CA125+HE4) 4,400
関節リウマチ検査(MMP-3) 1,650

※1:乳がん検査
マンモグラフィ検査が基本検査となります。超音波検査を受けたい場合は追加申込みをしてください。

※2:乳がん検査および子宮がん検査は、共済組合のがん検診助成(2,200円・消費税込)があります。
マンモグラフィ検査と超音波検査の両方を受けた場合は、両方合わせた検査に対して助成します。それぞれに対して助成をすることはありません。