第12回 共済あいち フォトコンテスト

今年で12回目を迎える「共済あいちフォトコンテスト」の審査結果がまとまりましたのでお知らせします!
第12回は、応募者51名・応募点数62点(一眼レフ部門27点/コンパクトカメラ部門35点)のなかから12点を入賞作品に選ばせていただきました。
入賞された方には賞品をお贈りします。みなさん、ご応募ありがとうございました。

一眼レフ部門

最優秀賞

娘のまなざし

娘のまなざし

川口 拓也さん(尾三消防組合)

縦位置のオーソドックスな写真ですが、見る側を惹きつけるものがありました。
真ん中を少し外して顔が右に構成されていることや、カメラを構える高さ、ポジションなどもポイントになっています。なによりも、まっすぐにこちらを見つめる瞳に惹きつけられました。

異国で見つけた宝石

異国で見つけた宝石箱

中村 萌花さん(みよし市)

照明で透過された一つ一つのテントの配色がとても美しい写真です。
背景に都市の街並みが写り込んでいること、手前のテントの隙間からみえるそれぞれの表情は、人が生きている熱のようなものを感じとることができ、作品に厚みをもたらしています。

お祭り頂戴します

お祭り頂戴します

山田 堅斗さん(みよし市)

非常に丁寧に撮影された作品です。
じっくりと調節をしながら撮影されたのではないでしょうか?
丸いガラス玉(?)に写り込んだ提灯と風景。夜の闇に入る前の空の色と提灯の明るさなど、色のバランスが良い感じです。
背景のボケ方もガラス玉の中の風景を引き立てています。

逢魔が時

逢魔が時

盛田 ひかるさん(常滑市)

写真の左側と右側で世界が逆転し不思議な感じのする作品。
水面反射だけでなく「止まれ」の文字があることで写真全体のリアリティーを高め、2つの構造を感じさせてくれることが作品評価を高めています。
踏切の赤信号も大きなポイントになっています。

躍動感!

躍動感!

中島 紅倫さん(稲沢市)

とても元気の良い、爽やかな動感あふれる写真となりました。
青空が写っていることも爽やかさを増幅しており、元気に遊んでいる声がこちらに届いてきそうです。靴下に絡んだ籾殻にも目が行きました。
籾殻で遊ぶ少年の姿、懐かしく感じる人も多いのでは?

はじめてのちゅうしゃ

はじめてのちゅうしゃ

近藤 紗帆さん(みよし市)

注射をするときの恐怖感がストレートに伝わってきます。
多少の笑いも感じさせてくれながら、多くの方が幼少期に経験している記憶を蘇らせてくれます。写されている本人にとってはユーモアどころではない状況だとは思いますが…。選ぶ方の独断で決めさせていただきました。ごめんね。

コンパクトカメラ部門

藤花がふってきた♥

藤花がふってきた♥

にゃんちゅんさん(大府市)

ほんわかとした情景に惹きつけられました。おそろいの服と帽子、同じように口を開けておそらく藤の花を見つめているところや、光の感じなど。一見、普通の被写体ですが、非日常感がにじみ出てくる写真です。2人というのが大きな要素となりました。

令和の朝焼けに向かって

令和の朝焼けに向かって

t.aruさん(西尾市)

グラデーションの美しさがまず目に飛び込んできました。
足の間から太陽が見えているのも効果的です。人物のシルエットとの対比でスケール感がしっかり描写されています。画面の構成力もしっかり安定し、絶妙なタイミングを逃さずに美しさと雄大さが描かれています。

空に続く絨毯

空に続く絨毯

岡本 曜さん(みよし市)

壁面いっぱいの花が不思議な視覚感を感じさせます。
緩やかにカーブする中に花の遠近感とグラデーションがあり、まっすぐな壁面でないことが不思議さを増強しています。影を強調しない柔らかな光で撮影されたこと、淡い青空とのコントラストも良かったようです。

さくらを逆さに見てみよう!?

さくらを逆さに見てみよう!?

藤井 知子さん(大府市)

逆上がり達成前でとても花見どころではない様子。劇画的描写とも呼ぶべき大胆なフレーミングです。靴の画面への入り方がこの写真に動感を大きく加えています。
偶然だとは思うのですが桜のピンク、靴のピンクが同系色となり、この写真を柔らかい印象にしています。

うたたね

うたたね

おぐりんさん(江南市)

ホワンと水中に浮いているアザラシ(?)がとても和みます。
浮遊感と共に青い色のトーンが写真を見る人を落ち着かせてくれるのもこの作品の特色。動物の写真ですが「静」のイメージがしっかりと出ました。
「いらいら」しているときに眺めると落ち着きを取り戻せそうです。

ジリ… ジリ…

ジリ… ジリ…

髙村 誠さん(江南市)

「なんだこのヤロー!」とでもいいたげな猫の表情。車のタイヤの映り込みでこの猫の大きさもつかみやすいです。猫じゃらしの草には目もくれずレンズをビシッと見つめる猫がユーモラス。よく見ると右前足が着地しておらず、動きが止まった感じも画面に緊張感を出してくれています。

総 評

今回は動的な写真と、静的な写真がバランス良く混在する審査結果となりました。
また、一眼レフ、コンパクトカメラそれぞれの部門において画面の隅々を気にしながら画面構成をしっかり考えて撮影をしたと感じさせてくれる写真も多く見受けられ、写真が並べられたときから審査に熱が入りました。
テクニックも大切ですが、それと同じくらい撮影している人や被写体、場所など、動静含むライブ感、不思議な感じが出ていることなどは、写真を見て楽しむ醍醐味なのだと改めて気づかせてもらいました。

審査・総評・アドバイス 写真家 松原 豊(JPS)

中部地方の雑誌・企業広報誌などを中心に活躍中。また、里山や街の風景を写真記録することをライフワークとしています。

写真を応募するときのアドバイス

人物のポートレートは左右対象の位置で撮影することが多いと思いますが、真ん中を少しずらすことで、いい意味で変化することがあります。
例えば、一眼レフ部門の最優秀賞作品は顔の位置が少し右側に寄ったことで印象を強めています。
過去に描かれたポートレートの絵画作品などを参考にしながら、撮影時や撮影後のトリミングなどで是非試してみて欲しいと思います。(顔、人物が真ん中にある作品が悪いわけではなくあくまで視覚効果のひとつと考えてください。)