第15回 共済あいち フォトコンテスト

今年で15回目を迎える「共済あいちフォトコンテスト」の審査結果がまとまりましたのでお知らせします!
第15回は、応募者46名・応募点数54点(一眼レフ部門29点/コンパクトカメラ部門25点)のなかから12点を入賞作品に選ばせていただきました。
入賞された方には賞品をお贈りします。みなさん、ご応募ありがとうございました。

一眼レフ部門

最優秀賞
小さな足

小さな足

720Sさん(長久手市)

小さな赤ちゃんの足を母親が受けとって浮かしている。それが小さな足の印象を強くしています。その皮膚は透明感にあふれています。逆光の光をあびながら柔らかくて豊かな時間をまとめる白色の背景。「愛」を表現した非常に美しく優しい作品になりました。

一閃

一閃

大藪 貴弘さん(大口町)

雷の「バリバリバリ、ドン」という音が聞こえてきそうです。閃光の瞬間と怪しげに見える空の色、町の夜景も入り立体的で映画のセットでの撮影のようにも見えてきます。この閃光は龍が空に昇っていくようにも見えますね。素晴らしい貴重な瞬間を捉えた作品です。

早春の陽だまりにて

早春の陽だまりにて

春父さん(西尾市)

何気ない記念写真のように見えますが、とても幸せな時間を捉えていると感じました。背景は菜の花でしょうか、黄色い花の存在も画面をやわらかく温かな感じで演出してくれています。撮影者のもつ素直な「心」が表現されていて、見ていると気持ちが和みます。

GM太陽さん

GM太陽さん

山田 堅斗さん(みよし市)

車のフロントガラス越しに眠い目をこすりながら朝日が射してくるような印象を受けます。このようなシーンでは色調を派手に演出しがちですが、この作品では奇をてらわずに、普段見ている印象に極めて近い感じを与えてくれることが良い点です。

旅する蝶

旅する蝶

上酔尾 まどかさん(蒲郡市)

柔らかで静かな印象は絵画作品を見ているようです。同時にシャープな印象も受けたのは高速シャッタースピードを使用した表現のひとつ。全体的にピンク、紫、緑など限られた色彩の中に蝶の羽が逆光線で描写されることで落ち着いた美しさを強めている作品です。

ひ孫との時間

ひ孫との時間

みこさん(武豊町)

おばあちゃんのこの手の仕草が本当にいろいろ伝えてくれるように感じます。「なにげないひととき」というユーモアを含めた時間。少し距離を置いて静かに見つめるまなざしをこれからもとても大切にして欲しいと思います。光もとても柔らかでいいですね。

コンパクトカメラ部門

3つの窓

3つの窓

福島 梓さん(長久手市)

不思議と印象に残る作品です。窓の景色はそれぞれ違うように見えますがよく見るとつながっていますね。窓枠の影、美しい色彩、紙から透ける黄色い模様、古い学校のような雰囲気が3つの窓を引き立ててくれますね。面白みに気づく着眼点がよかったと思います。

卵産むのだけはやめて

卵産むのだけはやめて

タカ田中さん(東浦町)

この作品を見て吹き出してしまいました。カマキリが必死で張り付こうとしている感じと顔の表情がシンクロして楽しませてくれます。本人にとっては痛いだけかもしれませんが。撮影後にカマキリを外す時の痛さを想像すると笑いがこぼれます。

空と海と兄妹

空と海と兄妹

長久手のたまさん(長久手市)

爽やかな空気感あふれる作品です。彩度を抑えた描写も好印象を持ちました。海の波が静かに引いた浜に映り込む二人のシルエットと空の風景。吸い込まれたように見えてくるのも写真独特の描写ですね。色彩が非常に美しい作品となりました。

光のそばかす

光のそばかす

ぶーちゃんさん(尾三消防組合)

表情は笑っているわけではないのですが2本の手に持った花で印象が強められています。カメラを見つめるだけでも印象深い作品が生まれることを気づかせてくれるところがこの作品の良いところです。「光のそばかす」というタイトルが優しい表現で素敵です。

はやく出てこい我が家のベイビー!

はやく出てこい我が家のベイビー!

いしーさん(江南市)

南の島でのウエディングフォトの一コマでしょうか。新郎が新婦のお腹に近づき本当に嬉しい!という気持ちがよく伝わってきます。背景の海の色、空の色、光の感じもその喜びを増幅する効果をあげています。とてもHAPPYな作品です。

あとは昼寝するだけ…

あとは昼寝するだけ…

のんさん(日進市)

これから眠りに入っていくようなたるんだ時間。その気配がなんともいえない空気感があります。この斬新なフレーミングは眠そうな目に視線がいきますね。眠れないときやちょっとイライラしたときにこの作品を見返すといいかもしれません。

総 評

コロナ禍での作品募集にもかかわらず予想を超えるバリエーション豊富な作品応募がありました。それらの作品は、まだまだ動きにくい状況ということからか、遠い異国の風景などの作品では無くて、身近でさりげない家族や親族、友人、知人、場所を撮影した作品がほとんどでした。そのことが私には、非常に新鮮に感じられると共に「なんとかして楽しんでいこう」とするポジティブな行動様式に感じられました。

また、それらの作品は、人と人との体温を感じさせてくれて心がとても和らぎました。

身近な世界で楽しみを見つける「術」をこの機会にいろいろ発見してもらいたいと思います。
写真で光を感じ、影を感じ、存在を感じ、心を感じる。生きることを楽しむ「写真」を実践していきましょう。

審査・総評・アドバイス 写真家 松原 豊

中部地方の雑誌・企業広報誌などを中心に活躍中。また、里山や街の風景を写真記録することをライフワークとしています。

写真を応募するときのアドバイス

「どんな光が当たっていますか?」観察のススメ

写真は光を使って表現する媒体です。つまり光は写真に非常に大きな影響を与えます。上位受賞作品は光の捉え方、残し方が本人の意識、無意識?に関わらず繊細に残されていました。たとえば、一眼レフ部門の赤ちゃんの足を捉えている作品には柔らかな逆光線で包まれていることが感じられますね。初見で「これは受賞だな。」とすぐに決まりました。丁寧な光の観察。是非実践してみて下さい。

絵画の鑑賞もカメラの目線で見るととても勉強になりますよ。