第17回 共済あいち フォトコンテスト

今年で17回目を迎える「共済あいちフォトコンテスト」の審査結果がまとまりましたのでお知らせします!
第17回は、応募者59名・応募点数61点(一眼レフ部門19点/コンパクトカメラ部門42点)のなかから12点を入賞作品に選ばせていただきました。
入賞された方には賞品をお贈りします。みなさん、ご応募ありがとうございました。

一眼レフ部門

最優秀賞
笑顔の爆弾

笑顔の爆弾

山田堅斗さん(みよし市)

このはじけ飛ぶような2人の笑顔。紫陽花と緑に囲まれて人物がはっきりと描写され、光の当たり方も幸せ感を増幅しています。どんなことを話しながら撮影したのかな?と想像するのも楽しいです。2人の手ぶりも写真に動きを与えていて、素晴らしい作品になりました。

一人でできるもん

一人でできるもん

ハジさん(武豊町)

日常生活のさりげない一コマ。振り向いた歯磨きのシーンがとても良い表情で撮られています。背景の洗面台や踏み台などが効果的ですし、タイトルも身近さや親しみやすさをうまく表現していると感じました。何気ない1枚ですが、素直な良い写真ですね。

宝剣岳星夜

宝剣岳星夜

大藪貴弘さん(大口町)

撮影データによると、2月初旬、極寒の中での撮影。夜の冬山と星空の組み合わせが非常に美しい一枚ですね。写真の色調も、冬の夜の寒さをありありと表現しています。これからも登山を楽しみながら貴重な自然風景の写真を残してもらいたいです。

桜を飛ぶ

桜を飛ぶ

山中真由美さん(江南市)

メジロが飛んでいる瞬間を見事に捉えた作品です。背景が桜のピンク色なので、メジロの美しい緑色の姿が映えました。背景が緑の樹葉だったらここまではっきりとは描写できなかったでしょう。春の季節感に溢れたとても良い写真です。

シマヘビの鏑丸

シマヘビの鏑丸

本田敬士さん(みよし市)

写真を見たときはビックリしました。実は、蛇は非常に苦手だからです(笑)。それでもこの野性味溢れる姿に惹かれました。光の当たり方も立体感を出しています。レンズの焦点距離からすると案外近いところからの撮影でしょうか、貴重な出会いの中で生まれた作品のようですね。蛇の目にしっかりとピントを合わせて少し絞りを絞ると、よりシャープな印象にできるでしょう。

かくれんぼ

かくれんぼ

近藤紗帆さん(みよし市)

かくれんぼ中のところを見つけてしまった、というようなユーモアがストレートに感じられることがこの写真の面白さです。顔を覆う手が真剣さを感じさせるとともに、かわいいデザインの自動販売機が柔らかな印象を与えてくれます。なんとも微笑ましいユーモアな作品になりましたね。

コンパクトカメラ部門

一魚一会

一魚一会

柴田亮さん(尾張旭市)

タイトル「一魚一会」笑わせてもらいました。抜群のタイトルです。写真と合わせるとより想像力が刺激されます。魚がもし言葉を話すなら「何で俺のこと見ているんだよ」という声が聞こえてきそうです。真正面から撮影することで魚の表情や存在感が際立ち、まるで魚のポートレートのようにも感じました。

かぜ、かぜ、吹くな!

かぜ、かぜ、吹くな!

コーラさん(尾三消防組合)

応募作品の中で一番柔らかな印象を受けた作品です。パステルで描かれた絵画のような穏やかな色合いが魅力的です。公園でシャボン玉を飛ばしているシーンと新緑の色調が柔らかさを強調しています。飛んでいくシャボン玉を見つめているまなざしも良いですね。

はい、どうぞ!

はい、どうぞ!

まさとさん(大府市)

タイトルの通り、「はい、どうぞ!」という声が聞こえてきそうな作品。お子さんの目の位置に2つの花が重なっていることがライブ感を引き立てています。見た人が思わず花を受け取りたくなるようなパワーを感じますね。見ているとなんだか気持ちが和やかになる、幸せ溢れる一枚です。

こんにち葉!

こんにち葉!

梶川俊輔さん(尾三消防組合)

森の中で見つけた面白さを素直に形にしているところがこの写真の最大の魅力です。縦位置にしたことで葉っぱの顔に視線を集めやすく、背景の苔むした樹木はこの葉っぱの顔の主人公(?)の住む環境まで想像させてくれます。森の住民からの挨拶、という感じでしょうか。

いないいないばあ

いないいないばあ

りばちさん(江南市)

ばっちり真ん中に顔を捉えた写真。いわゆる日の丸写真ですが、シンプルで印象が強い写真です。この小さな穴からのぞく顔、手、そしてなんともいえない瞳。遊具の色も、顔の表情などを印象深く記憶に残すのにとても効果的です。

そこ、網戸あるよ

そこ、網戸あるよ

たっつんさん(稲沢市)

単純に笑わせてくれました!「こんなことしたよな」と、同じ体験をした記憶が蘇る人も多いのではないかと思います。こういう姿は成長するにつれて撮れなくなってしまうでしょう。だから写真は「今、このとき」を撮影するのですね。ユーモア写真も撮影できるときに撮影していきましょう。楽しみながら。

総 評

一眼レフ部門では、自然の風景にきっちりフレーミングを決め、画面構成を意識した「どっしり」した写真が多かった印象です。今回は、その中でも「さりげない」瞬間を捉えた写真を選出しました。「どっしり」と「さりげない」、どちらも写真の魅力ですね。

コンパクトカメラ部門では、家族やお子さんを撮影した写真や、くすっと笑えるようなアイデア溢れる写真が目立ちました。スマートフォンでの撮影も多く、気軽に撮影を楽しむことができる時代になったなと改めて感じます。今回はそんな「気軽さ」や「面白さ」を楽しみながら審査しました。

審査・総評・アドバイス 写真家 松原豊

中部地方の雑誌・企業広報誌などを中心に活躍中。また、里山や街の風景を写真に記録することをライフワークとしています。

写真を応募するときのアドバイス

撮影時や撮影後に、写真の明るさを調整してみると、驚くほど印象が変化するのがわかると思います。自分なりの明るさの基準ができてくると、写真を撮る楽しみも増えていきます。また、私のおすすめは、写真を色々な人に見てもらうこと。身近な人でも良いですし、SNSやコンテストで発表するのも良いですね。写真を見てもらうと個々の感じ方の違いがわかり、自分自身の感性が見えてくるはず。自分の写真の個性がわかると、楽しみの枠がもっと広がりますよ。